こんなふうに進もう。
2015.03.22.13:01


こんにちは絵本「ちょっとだけ」の瀧村有子です。
本日の絵本はこちら
「くんちゃんのはじめてのがっこう」
ドロシー.マリノ 作
まさき るりこ 訳
くんちゃんシリーズは他にもあります。
お話も 絵も 大ファンです。
沢山の色が使われているわけではない
絵と 生活の中での出来事を綴ったお話しですが とてもあたたかく 優しく 丁寧にえがかれているので 読み終わった後はゆったりホワホワと心が満たされます。
くんちゃんがはじめて学校に行った日のお話しです。
ドキドキワクワク楽しみで仕方がないくんちゃんは、お母さんと学校に向う道でミツバチやコウモリにも声をかけ「君も行く?」と誘ったりして(´v`)
でも、いざ学校につくと お母さんと離れなきゃいけなかったり(;>_<;)上級生の授業の様子を見て 急に自信が無くなってしまったくんちゃん(字も書けない、計算もできない)
そうして とうとう教室から飛び出してしまいました!
そんな時 担任の先生は新入生に対してその子の名前の最初の音「くんちゃん」だったら「く」の付く
知ってるものは何ですか?と聞くのです(?????)
くんちゃんは他の新入生への質問を窓の外から聞いていて 「ぼくもしってる!」と答えます。
そして最後くんちゃんの番になると
くんちゃんはおまいっきり 背伸びをすると 窓の外から 叫びました。
「くま、くるみ、くまんばち」
あーよかった!
やったね!くんちゃん(´v`)
知っていること(覚えたこと)を精一杯表現して 認められて 自信が付いて 心にエネルギーがたまって また その次を知りたいと学ぶ。成長ってそういうことかなって。
なんだか めちゃくちゃ嬉しくなってしまってニヤニヤしていると 次のページがまた嬉しい…
先生はにっこりわらっていいました。
「はいってらっしゃい、くんちゃん。
このいすにおかけなさい。
あなたの すわるばしょは ここですよ。」
あぁ…こういうことなんだ
くんちゃんが外に飛び出したくなる気持ちがわかっているなら
「どうして外に出ちゃったの?」
なんて聞かなくていいんだ。
「はいってらっしゃい」
と 伝えられたら それでじゅうぶんなんだ。
とてもさらりと 短い言葉で表現しているけれど その中身は とても丁寧に相手の心に届けたいという想いが詰まっています。
こんなふうに伝えたい。
こんなふうに進みたい です。(´v`)
今日は ちゃんと絵本ブログ(笑)
では また~
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